国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会から90日間の暫定的な活動停止処分を受けたブラッター会長が、FIFAの上訴委員会に不服申し立てをしたと9日、会長の弁護士が明らかにした。英スカイスポーツ(電子版)は、同じ処分を受けたプラティニ副会長も上訴委に申し立てをしたと報じた。

 英BBC放送(電子版)はブラッター会長のアドバイザーが「会長は既に上訴委に申し立てをした。彼は地位を守り、無罪が証明されると確信している」とのコメントを伝えた。

 倫理委の裁定部門によると、処分発表から2日以内に申し立てをできる。ただし、活動停止処分は継続される。

 倫理規定違反を理由に6年間の活動停止などの処分を受けた韓国の鄭夢準元副会長は、処分が会長選立候補を妨害する謀略だとして、来週にスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を含むあらゆる法的対策を取ると表明した。ブラッター会長の背任や横領疑惑で、責任を問う訴訟も起こすと明らかにしたが、具体的な内容は不明。