マインツの日本代表FW武藤嘉紀(23)がフランクフルト戦の前半5分に今季7点目を決め、勝利に貢献した。

 一瞬の駆け引きだった。前半5分。武藤はMFデブラシスの右からのパスに合わせ、ゴール前へ飛び込んだ。相手DFから見にくい右斜め後ろから瞬時に前へ出て、左足アウトサイドで押し込んだ。「少ない時間の中で駆け引きをしたFWらしいゴール。あそこの1歩は絶対に負けない自信がある」という3戦ぶり今季7点目だった。ドイツ挑戦1年目での7ゴールは、10-11年の香川(ドルトムント)の8点にあと1と迫る数字。岡崎(レスター)が13-14年のマインツ時代につくった欧州主要リーグ日本選手最多15点も見えてきた。それでも武藤は「満足せずにもっと点を取り続けないと」と気を引き締めなおした。(中野吉之伴通信員)