広島がクラブ史上初の準決勝進出を果たした。3得点で圧勝。CKから2得点を挙げ、途中出場のFW浅野拓磨(21)のヘディングでダメを押した。

 森保一監督(47)は「選手は冷静にクレバーに戦って、相手の嫌がる攻撃と守備ができた。選手はよく戦ってくれた」と賛辞を並べた。Jリーグ・チャンピオンシップから12日間で4試合をこなす日程だったが、粘り強さを発揮した。「選手には、Jリーグのタイトルを取ったのは試練や逆境を乗り越えたらこそ。タフに戦おうと話した。強い個があって、組織力があれば世界へ結果を残せる」。最近4年間で3度の優勝を誇るJ1王者の実力を見せつけた。

 マン・オブ・ザ・マッチにあたるアリババE-Auto賞を受賞したMF森崎和幸(34)は「先に点を取ってからうちのペースで進められた。2点目を取ってさらに楽になった」。

 準決勝は16日に南米王者のリバープレート(アルゼンチン)と戦う。指揮官は「(リバープレートは)世界の強豪。全てにおいて世界のトップレベル。真剣勝負の場で世界を体験できてうれしい」と、対戦を待ち望んでいた。