日本代表FW岡崎慎司(29)が所属する首位レスターが初優勝へ前進した。アウェーで2位マンチェスターCと対戦。元ドイツ代表DFロベルト・フート(31)の2得点などで3-1と圧勝した。5試合連続先発の岡崎は後半36分まで出場。得点こそなかったが、前線から動き回って相手DFをかく乱した。

 首位攻防戦は意外な結果となった。試合開始からレスターが攻めた。前半3分にMFマレズのFKにフートが右足を合わせて先制。後半3分にはマレズがドリブルから右足シュートで2-0。同15分には左CKを再びフートが頭でたたき込んだ。マンCには03年11月以来、公式戦7試合連続で白星がなく、ここ3試合はゴールすら奪えていなかった。そんな相手に3-1と快勝し、公式戦8戦ぶりの勝利を飾った。

 岡崎も後半36分に交代するまで「時間がある限り得点を狙う」と貪欲な姿勢でボールを追った。前半22分にはFWバーディーの左クロスに合わせゴール前へ飛び込んだ。後半6分にはGKにキャッチされたものの、左からのパスに倒れ込みながら左足を合わせて惜しいシュートを放った。

 堂々の戦いぶりでレスターとマンCとの勝ち点差は6。イタリア人のラニエリ監督は「クレイジーなプレミアリーグになってる。最高の結果だ。選手は良くやったし、恐れなかった。ここで(敵地で)勝ちにいったんだ」と興奮気味に話した。

 1884年創設と歴史あるレスターだが、これまでイングランド1部(現プレミアリーグ)で28-29年シーズンに2位になったのが最高。FA杯でも準優勝止まりだ。悲願の初優勝に向け、ラニエリ監督は「毎試合、これが最後の1戦だと思って戦ってきた。チームに自信もついてきて、今度は(次戦の)アーセナル戦に集中することが大事。戦う準備はできている」と力を込めた。