欧州リーグは準々決勝第2戦が各地で行われ、日本代表MF香川真司(27)が所属するドルトムント(ドイツ)は、かつての指揮官クロップ監督が率いるリバプール(イングランド)に3-4で逆転負け。2戦合計4-5で敗退が決まった。香川は先発し、1点目の起点となるなど活躍。だが3-2とリードした後半32分にベンチに退くと、その後、チームは2失点して敗れた。

 悪夢のような逆転負けだ。2点を先行しながら追いつかれ、3-3の後半ロスタイムに決勝点を決められた。香川は「後半だけで4失点というのはちょっと受け入れがたいですが、リバプールは強いなと肌で感じました」と話した。香川は前半5分にムヒタリャンの先制ゴールの起点となるなど躍動。だが後半32分に交代するとチームは急激に失速。トゥヘル監督は「言葉が出てこない。最後の最後で彼らのラッキーパンチをもらってしまった」と不運さを強調も、ロイター通信は「相手への脅威となっていた香川とロイスを代えたことで主導権を明け渡した」と同監督の采配のまずさを敗因に挙げた。(鈴木智貴通信員)