国際サッカー連盟(FIFA)は13日、メキシコ市で総会を開き、インファンティノ会長は空席だった事務局長にファトマ・サムラ氏(セネガル)を登用することを明らかにした。FIFAにとって初の女性事務局長となる。同氏は国連で人道問題に長く携わった経歴を持つ。事務局長は、改編した新理事会から独立した実務部門のトップ。

 2月に就任し、改革の先頭に立つインファンティノ会長は「危機は去った。新しい風が吹いている。FIFAは再び軌道に乗った」と汚職事件に揺れた組織が生まれ変わったことを強調した。

 総会ではコソボとジブラルタルの加盟を賛成多数で承認した。FIFA加盟協会は211となった。両地域は2018年W杯ロシア大会の欧州予選に出場できる。

 今年から各加盟協会に最大125万ドル(約1億3600万円)の資金援助を決めた。FIFAによると、15年の各協会への援助額は平均40万ドルだった。