昨季まで東京に所属したDF太田宏介(28=フィテッセ)とFW武藤嘉紀(23=マインツ)が9日、東京・小平市内の練習場で合同自主トレを行った。古巣での練習はともに移籍後は初めて。約2時間、フィジカル中心のメニューをこなし、汗を流した。

 3月下旬に右膝外側側副靱帯(じんたい)を損傷した武藤は「膝は順調。ずっと(負荷を)上げてきたから、いいトレーニングができた」と、さわやかな笑顔で話した。一回り大きくなった上半身はリハビリでの成果だった。「ただ筋肉をつけるだけではスピードが落ちる。そうならない強い体にする」と、けがという逆境を逆手にパワーアップしてピッチに戻る。

 太田も「5月はしっかり休んだので、ここから上げていきたい」。2人は、東京のチーム練習を終えた日本代表DF森重と一緒に昼食を取り旧交を温めた。