マインツで2季目を迎えるFW武藤嘉紀(24)が28日、ホームで行われたセビリア(スペイン)との練習試合で後半の45分間プレーした。試合は0-1で敗れたが武藤は切れのある動きを披露。昨季痛めた右膝の不安を感じさせなかった。右脚負傷からの復帰を目指すセビリアMF清武弘嗣(26)は欠場した。

 武藤はワントップに入ると緩急をつけた走りや急な方向転換などを織り交ぜながら軽快に動いた。「もう全然、けがの影響はない。思った以上に自分の調子はいい」と明るかった。

 昨季はリーグ前半戦で7得点。しかし2度の負傷で長期離脱。その間にコロンビア人のコルドバに定位置を譲った。今季公式戦初戦は8月21日のドイツ杯1回戦。同27日にはドルトムントとのリーグ開幕戦を迎える。欧州リーグもある。「去年も最初はレギュラーではなかった。点を取ることを続けていければ、おのずと優先順位は変わってくる」と意気込んだ。