ドルトムントの香川真司は4部トリーア戦にフル出場し、今季の公式戦初ゴールを含む2点をマークして3-0の勝利に貢献した。

 一定の満足感を示しながらも「結果が出ないよりは出た方がいいけど、そこまで過大に(評価)する必要はない」と厳しい定位置争いへの覚悟をにじませた。

 2ゴールともワンタッチで冷静に決めた。格下相手に無得点のままで時間が過ぎれば嫌な流れになるが、前半8分と33分の好機を確実に仕留めた。チームは前半にもう1点を加えて余裕の勝利。「前半の3点で、うまく試合を運べた」と納得の表情を浮かべた。

 ゲッツェがBミュンヘン(ドイツ)から復帰するなど攻撃的な選手の駒は増えた。シーズンを通してレベルの高い争いが続くのは必至。香川は「相手が4部だろうが、悪ければ新しい選手と代えられる」と強い危機感を抱きながらピッチに立った。

 27日のリーグ開幕戦へ順調な仕上がりを示した。9月1日からはワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選も始まる。日本代表の10番は「いいスタート。代表は代表で、大きな戦いが待っている」と充実の面持ちだった。