2度目の欧州挑戦となったアウクスブルクMF宇佐美貴史(24)が、開幕戦で途中出場を果たした。0-2の敗戦となったが、宇佐美は後半37分から出場した。

 「試合に負けたところが一番悔しい。でも、10分間出られたのはポジティブに捉えたい。チーム内での序列を上げて、交代の1番手に呼ばれるようになれば、もっとチャンスは増える」

 4シーズンぶりのブンデスリーガだった。19歳だったBミュンヘン時代、途中出場ながらもブンデスデビューを果たした相手がウォルフスブルクだった。当時、日本人史上最年少出場。しかし、後半ロスタイムに守備固めで交代を強いられた。「途中出場、途中交代」の屈辱を味わわされた因縁の相手。この日は、左サイドから崩しにかかったが、なかなか決定機にはつながらなかった。

 2度目のドイツ。宇佐美はG大阪での移籍会見で「人生を懸けた再挑戦。失うものも大きいとは思うが、得るものも爆発的な量がある。爆発的に成長できるかそうでないかは自分自身にかかっていると思う」と話していた。ホームの開幕戦ということもあり、気合を込めてトレードマークの金髪も黒色に染め直した。

 新たな1歩を踏み出した宇佐美。「まだ始まったばかりなので、ここから頑張っていきたい」。次なるステップに上がるため、コツコツと練習からアピールしていく。