イングランド・サッカー協会(FA)は27日、7月に就任したばかりだった代表チームのアラダイス監督との契約を解除したと発表した。

 同日付の英デーリー・テレグラフ紙のおとり取材に、国際サッカー連盟(FIFA)やFAの規則で禁じられている選手の第三者保有について「ばかげたルールだ」と発言。ホジソン前監督や英王族も中傷する問題発言があり、事実上の解任。監督が移籍の口利きに絡み、架空の会社と40万ポンド(約5200万円)の契約を結ぼうとした疑惑も問題視された。

 この日、監督と会談したFAは「報道にあったように彼の行為は代表監督として不適切。彼は非を認めて謝罪したが、事の重大さを考慮して双方合意の上で契約を解除した」と声明を発表。監督側も「問題を引き起こす発言をしたと認識している。特定の個人への発言も後悔している」と談話を出した。

 FAは代表チームについて、年内のW杯ロシア大会予選はU-21(21歳以下)代表のサウスゲート監督が代行で指揮を執り、その間に後任監督を探すとしている。