MF香川真司が所属するドルトムントが、ホームでFW原口元気が所属するヘルタと1-1で引き分けた。

 ベンチスタートの香川は後半15分から途中出場。原口は左MFでフル出場した。

 先制したのはヘルタ。後半6分、右サイドからのDFバイザーのスローインをゴールを背にして受けたFWイビセビッチが、相手DFを引きつけた後に意表を突くヒールパス。これがペナルティーエリア右へ走り込んだMFシュトッカーにつながり、ワントラップから右足シュートでニアサイドを突き破った。

 香川は1点をリードされた後半15分、MFゲッツェに代わって出場。右の攻撃的インサイドハーフに入り、同30分、左サイドからのDFパク・チュホのクロスをペナルティーエリア右で受け、胸トラップから左足シュートを放つと、これが至近距離にいた原口のハンドを誘った。しかし、FWオバメヤンのPKは相手GKヤースタインに方向を読まれ止められた。

 原口は日本代表のオーストラリア戦に続くPK献上となり、「『またかよ』と思いましたけど、でもどうしようもないんでね。代表戦は僕のミスだったけど、今回のはあたってしまったという感じ。2試合連続なんで、決められたら結構キツかったですけどね。(好セーブを見せたGKには)ありがとう、とだけ言いました」と感謝した。香川は「結果論は外れたので。元気に軍配が上がったんじゃないですか?」と笑った。

 PKを失敗したドルトムントだったが、その5分後、MFメリノからの縦パスに反応したMFデンベレがペナルティーエリア左から折り返し、ファーに走り込んだオバメヤンが右足で押し込み、ついに同点に追いついた。

 終盤には両チームに一発レッドでの退場者が出る荒れた試合となったが、1-1のまま引き分けに終わった。

 ドルトムントは4勝1分け2敗の勝ち点13で暫定3位。ヘルタは4勝2分け1敗の勝ち点14で暫定2位。