MF長谷部誠が所属するフランクフルトが10人となりながらもBミュンヘンとホームで2-2で引き分けた。

 前半10分、FWロッベンにペナルティーエリア左の角度のないところから左足シュートを決められて先制を許したフランクフルトは同43分、MFフスティがペナルティーエリア内で相手DFのクリアのこぼれ球をダイレクトで左足で流し込んで同点に追いついた。しかし、後半17分、DFキミッヒに右足で押し込まれて勝ち越しを許し、同20分にはフスティが2枚目のイエローカードで退場となり窮地に追い込まれた。だが、同33分、ペナルティーエリア右のDFチャンドラーのシュート気味の浮き球クロスをMFファビアンが胸で押し込んで再び同点に追いついた。

 代表戦明けの長谷部は、退場者が出た直後の1-2とリードされた後半22分から出場。ベテランらしく落ち着いたプレーを見せ、左右前後にボールをさばいた。同33分の得点シーンでは縦パスをFWフルゴタに通し、フルゴタから右のチャンドラーへ展開されファビアンの同点シュートが生まれた。

 長谷部は「Bミュンヘンは今まで対戦した中でも一番悪いくらいの状態だったと思う。守備の時に前から来ず、DFラインもちょっと待ってしまう感じだった。失点以外はほとんどやられてなかった。前半はかなりチャンスはあったし、見ていて『良いゲームしてるな』って感覚はあった。もちろん勝ち点3取れたかなという思いもある。ただ自分が出た時は負けていたので、追いつけて良かったかなと思う」と試合を振り返った。代表戦後のコンディションについては「監督が疲れに対して敏感なので、今日のように途中から出るという役割もあるかなとは思っていた。次の試合も、(今日の試合で)ボランチの選手が退場したので、自分に出番が回って来るかなとも思う。監督に大切にされているという感覚もあるが、逆に(ヘルタの原口)元気みたいに『どうしても替えの利かない選手』だったらああいう強行日程でも出ると思う。その辺の葛藤はあるが、与えられた日程や環境の中でやれることをやるだけです」と話した。

 フランクフルトは3勝2分け2敗の勝ち点11で暫定7位。2試合連続ドローの首位Bミュンヘンは5勝2分けの勝ち点17。