C組のバルセロナ(スペイン)がホームでマンチェスターC(イングランド)に4-0で大勝し、3連勝とした。FWリオネル・メッシ(29)が現行の大会になった92-93年以降、同大会通算100度目となるハットトリックを達成した。

 右足負傷から先発復帰したメッシが、かつての恩師、敵将グアルディオラ監督の前で役者の違いを見せつけた。前半17分、ゴール前にこぼれたボールにいち早く反応。キックフェイントでGKの体勢を崩して左足で先制点を決めた。後半16分には中に切れ込む得意の形から左足で2点目、8分後にはFWスアレスのパスから冷静にゴールした。

 メッシの欧州CL最初のハットトリックは、グアルディオラ監督が指揮していた10年4月6日のアーセナル戦(4得点)。それから約5年半で、RマドリードFWロナルドに2差とする大会最多7度目のハットトリックだ。ルイスエンリケ監督は「彼はサッカーのすべてを伝えてくれる。すべての面でチームの力を担っている。メッシを疑う者がいるならば、それは無知な輩だ」と絶賛。負傷明けでも、厚い信頼に応えた。(山本孔一通信員)