楽天が、スペイン1部バルセロナのグローバルパートナーとして、17年7月1日から4シーズンにわたり胸スポンサーを務めることが16日、発表された。バルセロナ市内で会見に臨んだ楽天の三木谷浩史社長(51)は英語であいさつを行い「ユニホームスポンサーになるだけでなく、世界的なエンターテインメントとして発展するためのパートナーになりたい」と熱く語った。

 三木谷社長は、バルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ会長に日本語で「ようこそ」と言われ、抱き合った後、思いを語り続けた。

 「こんにちは、バルセロナの皆さん。世界の偉大なサッカークラブ・バルセロナと楽天とのパートナーシップ締結を発表することは、私にとって非常に光栄で喜ばしいです。楽天は20年前に設立した、当時は誰もここまでの規模になるとは想像しなかった、インターネットショッピングの会社です。今、楽天は日本…そして世界において、最も大きな規模のインターネットショッピング会社になりました」

 三木谷社長は、プロ野球の楽天とJ1神戸のオーナーを務めていることを引き合いに、楽天がスポーツを通じた地域貢献をしていることをアピールした。

 「楽天は世界的に成長している企業である一方で、スポーツも愛しています。日本国内ではプロ野球の楽天イーグルス、Jリーグのヴィッセル神戸、テニスの楽天ジャパンオープンを開催し、地域のスポーツを支えています。10年前にインターネット上でバルセロナを知り、愛してきました。バルセロナの精神は非常に深い。楽天の精神はテクノロジーの強化、生活の充実ですが、地域の文化は壊しません。バルセロナは強いだけではなく、精神性がすばらしいクラブ。ホームタウンの神戸は、バルセロナの姉妹都市…同じように愛しています」

 バルセロナの公式サイトによると、契約は17-18シーズンから20-21シーズンまでで、1年延長できるオプションがつくという。クラブに支払われるスポンサー料は年間5500万ユーロ(約63億3000万円)、4年総額2億2000万ユーロ(約253億円)で4年の間、タイトル獲得ごとにボーナスを受け取る契約だという。今回の合意については、次回のソシオによる臨時特別総会により、最終的な承認を得ることになる予定だという。