昨年11月のパリ同時多発テロと、今年3月のベルギー・ブリュッセル国際空港でのテロ双方に関与したテロリスト殺人の容疑で、ベルギー当局に拘留中のモハメド・アブリニ容疑者(31)が、マンチェスターUのホーム・オールドトラフォードのスタジアムツアーに参加していたことが裁判で発覚した。26日付けの英紙ザ・サンが報じた。

 アブリニ容疑者はフランスとベルギーに爆弾を運んだ容疑がかけられている。同紙によると、同容疑者はトルコからロンドンに入り、英国に1週間ほど滞在後、バーミンガムで2人の協力者から3000ポンド(約42万4000円)を受け取った疑惑がある。受け取った現金は、シリアでイスラム国(IS)の戦士として戦っている、生活保護受給者の口座だったという。その後、昨年7月にマンチェスターに移動した同容疑者は、ツアーに参加し、少なくとも30枚の写真を撮ったという。