エイバルに所属するMF乾貴士(28)は、ホームでのベティス戦で1アシストを記録した。1-0の前半23分、左サイドからの右足クロスでFWエンリッチの得点をアシスト。また、先制点となるFKを獲得するなど存在感を発揮した。試合は3-1で勝利した。

 エイバルの乾が今季初アシストをマークした。しかし、アシストよりも、レスターFW岡崎のアドバイスによって生まれた、先制のFKを獲得した動きだしを評価した。左サイドでボールを受け、ドリブルせずに右足でクロスを上げてチーム2点目をアシスト。相手GKの前に落ちるピンポイントクロスにも乾は「ああいうクロスは好きではない」と不満を口にした。

 一方で、先制点となるFKを獲得した場面では、右サイドにボールと選手たちが集まっていたところで、左サイドから中へフリーランニング。エリア内直前で倒されてFKを獲得した。絶妙な飛び出しに「昨日、岡ちゃんから『俺はあまり気にせずに、何も考えずに走っている。そうしたら欧州CLで点が取れた』とアドバイスをもらった。それで自分も何も考えずに走ろうと。今日はその辺が吹っ切れた」と手応えを口にした。

 これで5試合連続の先発でレギュラーとして定着。15年3月以来の日本代表復帰へスペインで結果を出し続ける。(山本孔一通信員)