コロンビア中部メデジン近郊でチャーター機が墜落した事故で、死亡したブラジルのサッカークラブチーム「シャペコエンセ」の選手らの遺体が3日、ブラジル南部サンタカタリナ州シャペコに搬送され、チーム本拠地の競技場で追悼式が行われた。

 遺体はシャペコの空港でテメル大統領や軍兵士に迎えられ、雨が降る市内をゆっくりと競技場へ移動。沿道はチームのユニホームを着た市民らで埋め尽くされた。

 地元メディアなどによると、競技場には約2万人が詰めかけた。ひつぎを拍手で迎え、選手のこれまでの健闘をたたえて別れを惜しんだ。

 コロンビア国旗を掲げる人もおり、地元市長も救出活動などに謝意を表明した。

 式典にはテメル氏のほか、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長も参列。インファンティノ氏は「今日、われわれは皆ブラジル人であり、シャペコエンセだ」と述べ、選手らの死を悼んだ。ローマ法王フランシスコもメッセージを寄せた。

 事故では乗客乗員計77人のうちシャペコエンセの選手19人を含め、関係者、同行記者ら71人が死亡。J1神戸のカイオジュニオール元監督らJリーグ関係者も犠牲になった。