エイバルに所属するMF乾貴士(28)は、ビルバオ戦でリーグ戦2試合連続のアシストを記録するも、決定機を外し「決めないとダメですね。ほんとに…」と悔しがった。だが、6試合連続で先発。2試合連続でアシストという成果に「楽しくは本当にやれている」と充実感を口にした。

 また、古巣であるC大阪がJ1に昇格し「ほんと良かった。試合があったのであまり見られなかったんですけど、1対0になった時に大丈夫だと思った」と喜んだ。

 乾は0-2の後半25分に右からのクロスをヘディングで中に折り返し、FWエンリッチのゴールをアシストした。1-2の同37分にカウンターから絶好機を得たが、右足シュートは相手GKに阻まれてノーゴール。直後に交代した。

 一問一答は以下の通り

 -惜しかった。決定機を決めていれば

 決めないとダメですね。ほんとに…。

 -(ゴールの)左下を狙ったのか

 そうっす。いや、ほんとはファーを狙いたかったんだけど、(相手が)来ているのがわかって、見えてしまったから、ニア(サイド)しかないと思って狙いました。

 -体を開いた感じからいうとファー(サイド)だったような

 ああいう時に限って(相手の動きが)見えちゃうんすよね。見えなかったらそのままファー狙って足に当たったりして入ったりするかもしれなかった。まあ、結果論なので。

 -パフォーマンスはよかった

 難しい相手だったけど、相手も前線の選手が何人かいなかった。そういう中で勝ちたかったし、もったいなかった。

 -2連続アシストと結果は出ているが

 たまたまです。ちょうど(得点した)セルジ(エンリッチ)が見えた。フリーだったので、自分で処理しようかとも思ったけど、セルジの方が決める確率が高かったし、うまく決めてくれました。

 -(左サイドから中へ)切れ込んでシュートを打つシーンもあったが

 もうちょっとそういうシーンを作れたら良いんだけど、なかなか出来なかった。ビルバオのうまさをすごく感じた。(相手MF)ベニャトとか上手い。(相手FW)ウィリアムスは本当に速かった。

 -6試合連続で先発。レギュラーを確保したか

 まだ全然。点を取らないと。本当に。けど、楽しくやれているし、中断まで2試合とカップ戦もある。後2試合しっかり勝って、勝ち点を27に伸ばしたい。

 -このパフォーマンスをしていれば日本代表という声も

 代表はもちろん自分の中の1つの目標ですけど、今はここで必死にやること。レギュラーをしっかりと自分のものにすることだけを考えている。それで代表に呼ばれるのが一番良いことだと思う。ともかく、今はここで必死にやることだけを考えている。

 -充実感が伝わるが

 楽しくは本当にやれている。

 -技術よりもフィジカルがものをいう展開で、しっかりとパフォーマンスを残せたのは自信につながるのでは

 そうですね。今はすごく充実してやれているので、あとは点がとれれば一番いいんですけどね。まあ、チームが勝っていくことがなによりも大事なんで、チームの力になれるプレーをしていきたい。

 -古巣のC大阪が1部に昇格したが

 ほんと良かった。試合があったのであまり見られなかったんですけど、1対0になった時に大丈夫だなって。まあ、ほんと良かったっす。