航空機の墜落事故で生き残ったブラジルのサッカークラブ、シャペコエンセのDFアラン・ルシェル(27)が、医師の手助けを必要としながらも歩き始め、大きな1歩を踏みだした。7日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

 11月28日(日本時間29日)にコロンビアでメンバーが乗っていたチャーター機が墜落。チームメート19人が死亡する大惨事が起きた。

 ルシェルの婚約者は先週に「ジェスチャーでしかコミュニケーションできない」とコメント。話すこともできない状況だったことを明かしていた。しかし、同選手はコロンビアの病院で医師の手を借りながらも歩き、親指を立てて、骨折などの重傷から順調に回復している姿が動画でアップされた。「順調に回復しているよ。近々ブラジルに戻れると思う」とコメントした。

 また、「皆さんに感謝したい。私は多くの愛情を受けました。皆さんに感謝の意を表明します。本当にありがとう」とメッセージを出した。

 担当医師は「彼の意識ははっきりしている。脊髄損傷に苦しんではいない。彼はすでに歩いている」と話した。