クラブW杯に出場するRマドリードは、ホームでデポルティボに3-2で競り勝った。FWロナルドらを温存で苦戦を強いられたが、DFセルヒオラモスのロスタイム弾で勝ち越した。

 クラブW杯前最後の試合は劇的勝利となった。ジダン監督は前日会見でロナルド、FWベンゼマ、MFモドリッチの温存を示唆。先発どころか、ベンチから外す大胆な采配をしたが、2-2の後半ロスタイムにCKからセルヒオラモスが頭で決め、欧州王者の力を見せつけた。前節バルセロナ戦に続き、ロスタイムでのゴールでチームを救ったセルヒオラモスは「諦めずに最後まで戦えば結果はついてくる」と笑顔で話した。

 公式戦35試合無敗として、88-89年シーズンのクラブ記録を更新した。ジダン監督が「35試合無敗は自分たちに力を与えてくれるもの」と言えば、セルヒオラモスは「(自身が)引退した時、自分の残したものが簡単に超えることが出来ないものになることを望んでいる」と誇った。

 クラブW杯のため間もなく来日。無敗記録のさらなる更新を目指し、15日に準決勝で北中米カリブ海王者クラブ・アメリカ(メキシコ)と対戦する。(山本孔一通信員)