スペイン1部セビリアの日本代表MF清武弘嗣(27)が1日、冬季休暇を終えて東京・羽田空港から欧州へ出国した。

 先月23日に一時帰国してから、わずか10日間。年末年始は実家のある大分県で家族と過ごしたが「大みそかは午後7時くらいに寝ちゃいました。そばも食べずに。テレビちょっと見て、寝て…。ダメな正月でしたね」と苦笑い。元日は午前3時に目覚めた後、荷物をまとめ、大分空港発の始発便で羽田に向かう慌ただしさだった。一方で「去年は目まぐるしい1年だったので、ボールも子供と蹴るくらいにして。ゆっくり休みました」と、割り切って心身の休養に充てられたようだ。

 昨年は欧州リーグ3連覇の強豪セビリアに移籍。エスパニョール戦で日本人初の開幕戦ゴールを記録するなど順調な滑りだしだったが、分厚い選手層に阻まれて出場機会が減っている。今冬の移籍が取りざたされており、先月23日の帰国時に「この休暇中に考えたい」と話していたが「考える時間はありましたけど、まだ何も決まっていない状況ですね。決まったら、報道陣の皆さんにお話ししたい」と慎重に説明した。

 一方、日本代表ではトップ下の主力として9試合4得点(10試合)。W杯ロシア大会アジア最終予選が始まった中、FW原口の5ゴールに次ぐ結果を残した。「今年さらに成長した姿を見せたい。絶対にW杯に行きたいですし、3月のアウェー(UAE戦)がすごく大事。予選突破して絶対にロシアへ行く。そのために個人的な数字の目標とか考えず、チームを勝たせられれば」と新年の誓いを立てて、離日した。