所属するアーセナルと契約延長が難航しているチリ代表FWアレクシス・サンチェス(28)が、試合終了直後に手袋を投げ捨て、ピッチ上で不満を爆発させた。3日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

 同選手は3日に行われたアウェーのボーンマス戦で先発出場し、1ゴールを挙げた。しかし、格下相手に3点差を追いついたとはいえ、3-3の引き分け止まりだった。

 3-3の後半ロスタイム、左CBのDFガブリエルが自陣からセンターラインをドリブルで持ち込んだところで試合終了の笛がなると、サンチェスが激高。明らかに不満の表情で右手を振り上げ、両手の手袋を取ってピッチにたたきつけた。何人かの選手は相手選手と握手するなどしていたが、一目散にベンチへ引き上げた。

 サンチェスはアーセナルに加入後、3シーズン目。チームは毎シーズン前半は好調な滑り出しをするが、11月から失速し、優勝争いから脱落する。今季は12月の半ばから直近の5試合で2勝1分け2敗と勝率4割と失速。首位チェルシーと勝ち点差が8に広がり、優勝へ苦しくなってきている。

 また、サンチェスは自身の去就が不透明な状況。今回の不満爆発でクラブから退団がさらに過熱する。同選手の契約は18年6月までと、来シーズン一杯でアーセナルとの契約が切れる。クラブは契約延長のオファーを出したが、同選手は拒否したと英メディアが報じている。