イングランドのプレミアリーグで、史上2度目の日本人対決が実現した。日本代表DF吉田麻也(28)のサウサンプトンがホームで同FW岡崎慎司(30)のレスターと対戦。ともに先発し、13年1月のサウサンプトン(吉田)対マンチェスターU(香川真司)以来4年ぶりに、日本人選手が同じピッチで直接対決した。

 吉田はセンターバックで4試合連続のフル出場を果たし、1-0の前半39分に2点目を演出。左FKに合わせて頭で競り合い、こぼれ球を味方が押し込んだ。守っては完封に貢献し、昨季王者の前に堂々と立ちはだかった。一方の岡崎は、昨年末からチームが採用する4-3-1-2システムのトップ下で先発。前半24分にスルーパスを出すなど攻撃を操ろうとしたが、得点することはできず、0-2の後半18分に退いた。

 試合はサウサンプトンが3-0で勝利。プレミア5季目の吉田、同2季目の岡崎の初直接対決は、2歳“後輩”ながらイングランドでは3年“先輩”の吉田に軍配が上がった。昨季、岡崎が先発してハーフタイムに交代、吉田がベンチスタートで後半15分から出場(15年10月)した、すれ違いの試合はあったが、同時にピッチに立ったことはなかった。試合の前には、岡崎が地元紙レスター・マーキュリーの取材に「日本代表で1番の友人。(両チームの本拠の中間地)ロンドンでたまに会うし、彼との対戦は大きなモチベーションになる」と話したほどの、待望の瞬間。結果は吉田が笑う形になったが、4年ぶり2度目の日本人対決は記憶に残るゲームとなった。