【テネリフェ(スペイン)1日=山本孔一通信員】鹿島からスペイン2部テネリフェに完全移籍したMF柴崎岳(24)が、異例の公開メディカルチェックで新天地でのスタートを切った。検査項目などを含めて非公開が通例だが、クラブは当地の医療施設で実施した様子を一部公開し、撮影まで許可した。日本ではあまり感情を表に出さなかった柴崎は施設に入る際、笑顔のサムアップで移籍の喜びを表現。その後の入団会見では短いスペイン語で地元メディアの気持ちを引きつけた。

 -数字的な目標は

 チームの勝利に貢献できればいい。ゴールをしてもチームが勝たなければ意味がない。チームとして機能するかが大事。勝利を積み重ねることにフォーカスしたい。

 -クラブW杯のゴールがアピールになった

 1つの後押しになったと思うが、もっと、そういうプレーをチームやファンに見せたい。

 -Rマドリード戦の印象だけでは話してほしくない

 もちろん、彼らから点を決めたが、鹿島のチーム全体の力だし、僕1人で成し遂げられるものではなかった。これから会う、みんなと力を合わせてやっていきたい。

 -チームへの適応で日本人は過去苦労していたが

 日本人にとってスペインリーグは難しいリーグだと思っているからこそ、挑戦のしがいがある。最初はなれない部分もあるだろうけれど、時間がたてばなれるものだと思う。

 -メディカルチェック前に出たような笑顔は珍しいが…

 そうですか? 日本でも笑顔でしたよ。