鹿島からスペイン2部テネリフェに移籍したMF柴崎岳(24)が2日、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ市内での練習に初参加し、チームに合流した。

 20番の練習着を着た柴崎は「サッカーはサッカーなんでね。そんなに言葉は分からなくても、ある程度は言っていることは分かったので、そんなにストレスなくやれた。ずっと体を動かしていなかったので、ちょっとすっきりした部分もある」と充実感に満ちていた。

 練習は午前10時にランニングから始まり約1時間半。戦術練習では、ボランチの位置に入ってプレーした。「4-4-2でやっていると思うので、ダブルボランチのところに入ると思うけれど、慣れていないポジションではないし、また違ったシステムだったら違うポジションで出ると思うので、しっかりと対応していきたい」。

 柴崎の腕を引っ張るなどして直接指導したマルティ監督は「積極的にチームに溶け込もうとしていたし、よく笑っていた。ボランチもトップ下もやれる。サイドでプレーできるのも知っているけれど、私はサイドよりは中央のほうが生きると思っている。これからいろいろと試していきたい」と評価した。

 練習後にはサポーターと肩を組んで記念撮影に応じた柴崎は12日のバリャドリード戦(アウェー)でのデビューが期待される。「なるべく早くと言いたいけれど、焦っても仕方がない。どれだけ自分のペースでやれるかが、一番早いコンディションのもっていきかただと思う。あとは監督が見て、判断すること」。高まる気持ちを抑えて、冷静に話した。