日本代表FW原口元気(25)のヘルタは、ホームでバイエルン・ミュンヘンに1-1で引き分けた。原口は右MFで後半49分まで出場。2分後に同点弾を決められた。

 終了間際の失点で王者相手から勝利を逃し、試合後の原口は目に涙を浮かべながら質問に答えた。「90分間あれだけハードに戦って(最後に)コマンと1対1にならないといけないのか。あれをやらせないために毎回僕は2対1(の数的有利)を作っていたのに…」と、言葉を詰まらせて話した。90分以上、右サイドバックのペカリクと2人がかりで、相手の左サイドを封じ込めていただけに、同点につながるFKを与えた交代直後のプレーに納得いかなかった。

 自身のプレーも大金星を逃す一因となった。積極的にプレーしたが、シュートやクロスなど最後の精度を欠いて決定機をつぶしてしまい「(チームの)2点目を取れるシーンがあった。アシストできるシーンもあったので。僕自身力のなさを感じている」。チームの対応にも、自身のプレーにも、悔いが残る試合となった。(鈴木智貴通信員)