オーストリアリーグで、ザルツブルクFW南野拓実(22)が、15年1月の移籍後初のハットトリックを達成した。敵地でのリート戦にフル出場し、1-1で迎えた前半23分の勝ち越し弾など3得点。後半21分にはアシストも決めて、6-1の大勝の立役者になった。南野は今季11試合目で9ゴールとなり、チーム最多、リーグの得点ランクでも2位に浮上した。チームは6連勝で首位となっている。

 南野が大勝を導いた。前半23分に左からの浮き球に右からゴール前に入って右足でシュート。1分後には中央で左からのマイナスのパスを左足で直接蹴り込んだ。さらに後半13分にも味方が頭で落とした球を押し込む。4点に絡み、ヒーローとなった南野は「最も大事なことはチームが今日のような大きな勝利を得られたこと。今日は試合前からいい感じだったし、スタートからうまくいった。3得点は誇らしい」と公式サイトでコメントした。今季9得点で、昨季の10点を超えるのは時間の問題だろう。

 ◆欧州での主な日本人ハットトリック 02年にフラム(イングランド)の稲本潤一がインタートト杯で、欧州4大リーグ所属で日本人初となるハットトリックを達成。06、09年に中村俊輔がセルティック(スコットランド)で2度。06年にフランクフルト(ドイツ)で高原直泰が日本人では初となる欧州4大リーグ戦での1試合3得点。13年にはマンチェスターU(イングランド)で香川真司。15年に柿谷曜一朗(バーゼル=スイス)、武藤嘉紀(マインツ=ドイツ)。16年に久保裕也(ヤングボーイズ=スイス)が達成した。