中国行きの報道が相次いだマンチェスター・ユナイテッドの主将でイングランド代表FWウェイン・ルーニー(31)がクラブにとどまることを23日、クラブ公式サイトで発表した。

 ルーニーは1月21日のストーク戦で1得点を決め、ボビー・チャールトン氏のクラブ最多得点記録を更新する公式戦通算250得点を記録した。しかし、ここ数年のパフォーマンス低下や、今季からFWイブラヒモビッチやMFムヒタリャンの攻撃陣の加入により、出場機会が激減。昨季リーグ戦28試合に出場し8得点だったが、今季は同17試合で2得点。出場時間は昨季の2049分から、シーズン途中だが924分と昨季の半分にも満たしていない。最近では出場機会を求めて中国のクラブへ移籍するとの報道が過熱していた。

 だが、クラブ最多記録を更新したルーニーは「他クラブからのオファーがあり、それについては感謝している。だが、クラブに残ることを宣言し、最近の臆測報道を終わらせたいと思います」と残留を明言した。

 またチームは、リーグ戦(6位)、欧州リーグ(ベスト16)、イングランド・リーグ杯(決勝)、FA杯(ベスト16)と、リーグ戦と出場する3つの大会すべてで勝ち進んでおり「4つのコンペティションで戦い続けるこのチームで、成功への助けとなるべく全力を尽くしたいと望んでいます」と、今季の残り試合に全力を尽くすことを誓った。さらに「非常にエキサイティングな時期にあるこのクラブで、自分もその一部でありたいと願っています」と今後もマンチェスターUにとどまりたいことも発表した。