--前半はシュート数が、ローダが8本に対して5本。後半は15本で相手が0。前半は相手は小林選手のところに結構チャージに来ていたのでは

 相手の7番のキャプテンの人が、消せ消せってみんなに言ってて。でも、フリーな時はあったんですけど。ちょんとズラしてちょん、ちょんと出してくれればよかったんですけどね。でも、なかなか通せない。ピッチがすごく悪いから。俺に悪いボールを出したくないから、みんな出さなかったというのもあるかもしれないですけど。

 もうちょい出してくれても良かったかなと。後半はそれが入ってきたので。ハーフタイムに相当みんな(監督に)言われて。祐希に出せって。祐希も声出せって。みんな俺を使うイメージで。そんな中、ラッキーなことに(相手が)1人いなくなってくれて。ボールもより触れるようになったし。

 1点取った時に、もうこれは今日は何が何でも勝ち点3だと思って。無理に攻めるというより、勝ち点3を意識した結果、2点目来たし。後半はかみ合ったかなと思いますけど。

 --前にモルテン(トルスビー)がボールを怖がっていると言ってたけど。

 いや、怖がってますよね、まだ。相手が退場してからしか彼はボールを触れてないでしょう。相手退場して、(中盤とDFラインを)4-4(4枚-4枚の)ブロック敷いて1人余っているだけで、そうなると誰でもボールを受けられるから。もう1個奥に、相手のセンターバックとサイドバックの間にポンとモルテンが立ってあげれば、アルバがもっとフリーになるのに。

 それは自然に分かるとは思うんですけど。彼も必死になっちゃうから。でも、彼の良さはそこじゃないし。ファイトするところとか、一生懸命戻るところとか。頑張って戻ったり、頑張って出ていったりというのが、彼の良さなんで。そんなに悪いところばっかり探して言うことはないと思うし。俺は彼が頑張っているのは横で見ていて思うし。頑張っているんじゃないかなと。

 でも、自分の苦手なところを隠すためにボールを受けないというのも、自分を見せる手だと思うので。いいんじゃないですかね。そこでボールを失って失点した方が印象が悪いしね。多分、その分、俺が頑張ってやってあげれば。相手が強くなるとそれじゃあ厳しくなる時もありますけど。下位のチーム相手の時は、できるだけ頑張ってやってあげたいなと思います。

 --2月を振り返って。地獄の2月だった

 意外とあっという間でしたね。もちろん悔しいし勝ちたいという気持ちが毎試合持っていますけど。でも、その中でも次、次ってやっていかないと。俺の中では切り替えというか、次、次っていうふうに、次の試合に集中できていたし。そのための一週間。いつも通りの一週間というか。別に前の試合を引きずるとかもなく。個人的にはできていたと思うんですよ。

 --映像を見ても良い試合はやっていた

 そうなんですよ。内容はね、良いんですよね。スタインが、久々にクラブハウスに帰ってきて。歩けるようになって。グラウンドにも少し顔を出せるようになって。ミーティングで言ってたことなんですけど。内容は全然悪くないと。ただ、こういう時期もあるから。

 (スタインは)見ていて思うのは、アルバ、サム、祐希、モルテン、マルティン、レザ、みんな1人に見える、みたいな。1人1人がただ頑張っているように感じる、みたいな。もっと一緒に、攻撃も守備もみんなでやらないと。誰かが、守備はお前の仕事だろ、攻撃はお前が行ってくれ、みたいなのじゃなくて。みんなで攻撃して、みんなで守備をするみたいな。それが、ちょっとずつかみ合えば、また戻るでしょみたいな。

 俺が思っていたことと一緒で。俺もそういうことを言いたいんだけど、(オランダ語が)うまくないから。なかなかね。言えなかったんですけど。同じようなことを言ってくれたから、良かったなと思って。でも、相手がこういう相手だから。勝って、また気持ち的にも楽になれたっていうのは、選手、特に若い選手にとっては大きいんじゃないかなと思います。

 --勝てば全部が良い方に変わることもある。これがきっかけになる

 前半戦はそんなに波がなくて。ずっと良い状態をキープできて。今は、ポジティブに言うとすごく勝てない時期を経験できて。みんなどういうふうにすれば次、勝てるかなって考える時間ができたんですよ。長かったけど、1カ月。絶対そういう時間って必要なんですよね。人生においても、別にサッカーうんぬんじゃなくて。

 若い選手がこれからビッグクラブで活躍するために、良くなかった時期に俺はどうしていたかなっていうのを振り返る時に、あのヘーレンフェインでの2月、すごい苦しかったけど、みんな楽しくやってたよなって思い出すだけで、すごい楽になると思うんですよ。精神的に。だから俺はすごいポジティブに捉えています。みんなで、俺がこのまま苦しい時期を経験せずにそのまま3位とかでフィニッシュしていたら、俺は逆に調子に乗っていたかもしれない。やっぱり甘くないなっていうのをここで知らされて。でも、やっぱり頑張んないといけない。どうやればって考える時期が1カ月間もあったから。

 これは俺がヨーロッパで何年プレーするかわからないけど、これからのヨーロッパでの生活に絶対生きてくる1カ月だったなっていうふうには、昨日の夜に寝る前に思っていたので。昨日の夜に明日の試合が勝とうが負けようが100%でやって、できれば勝ってみんなで笑いたいな。それが俺にとって良い時期だったなと後から言えるようにしたいなというふうに整理して、寝たらすごい気持ちよく寝れたんで。朝は目覚めが良かったし。俺にとって大事な1カ月だったなと思います。

 そしてこれからまた連勝街道、そのレールに乗って、代表に行けるなら行って、帰ってきてからまた勝ち続けられればなと思います。

 --前にちょっと勝てなくなったからってスタイル崩したら地獄が待っているって言っていた。スタイルを崩さず、我慢し続けた

 スタイルを崩すのが嫌いな監督で良かったです。さほどメンバーも変えずに、言うことも変えずに。俺らは同じことをやるっていうふうに彼(監督)が言っているので。俺はもう彼が言っていることをやるだけです。