サウサンプトン吉田麻也(28)がマンチェスター・ユナイテッドを相手に堂々と渡り合ったが、初タイトルに手が届かなかった。

 吉田は「本当にあと少しのところだったと思うんですけど」と無念さを隠せなかった。1点をリードされた前半38分、マンチェスターUのMFリンガードの右足シュートは吉田の股下を抜け、ゴールとなった。吉田は「2失点目は、痛かったなと、個人的には思いますけど」と悔やんだ。

 ただ、90分を通して世界トップレベルの選手を相手に好プレーを披露した。前半25分にはFWイブラヒモビッチへ出たスルーパスをクリア。後半25分にもMFマルシャルの縦パスにリンガードがゴール前に走り込んだところをクリアし、ピンチを防いだ。「全体的に良いプレーもしてたし、本当にあと少しでチャンピオンに手が届くというところまで、きていたと思うので」と前を向いた。

 サッカーの聖地と呼ばれるウェンブリースタジアム。その8万人超の中でプレーした吉田は「イギリスを理解した分、全然違いましたね。楽しかったです」と胸を張った。