MF小林祐希(24)の所属するヘーレンフェーンは、下位に沈むエクセルシオールに1-4と完敗した。

 22試合連続で先発出場となった小林は、アンカーとしてフル出場。中盤でゲームをつくるだけでなく、サイドのスペースに飛び出して自ら攻撃の起点ともなったが、得点に絡むことはできなかった。

 次節(19日)は強豪フェイエノールトと対戦。その後、代表ウイークに突入するため、リーグ戦は中断する。フェイエノールト戦に向けて「全精力をぶつけると言うか。ほんとに極端な話、ここで死んでも良いくらいの気持ちで、俺はプレーしたいと思います」と意気込みを語った。

 -想像していなかった結果

 相手のチャンスが全部ゴールになっちゃっているから。ウチが悪いのか。アンラッキーなのか。ちょっとわからないですね。でも、続けるしかないので。まあ、運良くというか運悪くというか。次、良い相手なので。もう、何も考えずに当たって砕けろでいいと思うので。何か考えてきれいにやろうとするんじゃなくて。今日の最後みたいなサッカーでいいと思うので。戦うところからやっていきたいと思います。

 -今日は6番(アンカー)の役割を迷いなく割り切ってやっている印象

 そうですね。真ん中でボールを受ける。あとは、相手の10番、6番、8番を捕まえるというところはできていたんですけど。何がハマっていないのか。ハマっていないんじゃなくて、なんだろ。オンの時、ボールを受けるところ、散らすところは悪くなかったし。後半は最後、負けていたからああいうサッカー(ロングボール主体)になっちゃったけど。拾えるところは拾えていたし。

 ただ、相手が拾った時に全部失点につながるっていうのが。100%(全力で)で戻っていないやつもいるし。絶対追いつかないと思っても、戻るとか。味方のために走るっていうのが、足りてないんじゃないかなと思います。みんな止まって文句言っているし。良くないチームの象徴ですよ。止まって文句言う、口ばっかり動いているやつが多いって。

 -前の試合に続いて、小林選手が低い位置に居ても、相手のFWの1人が必ずマークに付いてくるようになっている。そういう状況にも個人としては慣れたのか

 ボールも受けているし、マークに付かれていても、わざとマークを釣って(引きつけて)中を空けてってやっているんだけど、ちょっと怖がって中へのパスを通せないとか。マルティン(エデゴール)も引いて(ボールを)受けて、さばいた後に止まる。背負って受けて逃げる。奪われる。繰り返しなので。もっと連続して動くとかスペースを開ける動きとか。守備の強さとか読みとか、なんか良いプレーしよう、良いプレーしようと考えちゃっているから。

 じゃなくて、それはマルティンに限った話ではなくて。みんな良いプレーをしようじゃなくて。(相手に)嫌なプレーをしようと。相手が嫌がるプレーはどういうプレーか。ロングのボールに100%で来るとか。競り合うとか。相手が今日はそれをやっていたと思うので。だから、ロングのボールが相手にあふれることが多かったし。押し込んでも相手は最後ゴール前で体を張っていたし。そういう姿勢は見習わないといけないなと思います。

 -0-0-時、小林選手がファウルを受けた時、チームに落ち着けよみたいなジェスチャーをしていた

 せっかくファウルをもらって、一回落ち着けるのに、すぐ始めたり。なんで、俺がまだ倒れているのに始めるかなとか。味方が倒れているやつがいるのに始めちゃうのかなって。それは焦っている証拠なんですよ。監督に言われたからとか。ガーっと外から言われたから始めちゃうとか。やるのは俺らなんだから。もっと状況とかチームメートの息遣いとか顔色をうかがってやらないと。

 ただパーンと早いパスだけ来ても。うまくいく訳ないので。落ち着けたりとか、ファウルもらって一回息をクールダウンさせるっていうところも必要かなと。相手は勝っている状況だったけど、わざと倒れたり、うまく時間を使ってきていたんで。それでこっちもイライラしていた部分もあるし。やられて嫌なことはこっちもやらないと。そんな簡単には勝てないです。

 -監督はテンポ、テンポって言っている

 テンポを上げて、テンポ、テンポって言うので。相手がテンポを上げている時に同じテンポに持っていっても、ガチャガチャするだけなので。こっちはこっちのストロング(ポイント)を出したいんだったら、一回落ち着かせて、相手を引かせてからってことで良いと思うので。前に勢いを持たれている時にガンガンやっても。それだったら、最初からヘンク(フェールマン)とルイス(スラグフェール)を入れて前にガンガン行かせて、ペレも前に行かせてって、それをやるべきだし。ボールを回したいんだったら、もっと落ち着いてもいいと思うので。先制点を取られるとこういう展開になるのはしょうがないので。ウチが先制点を取りたいです。

 -次はフェイエノールト戦

 もう、プレッシングかけるんだったら、前からハッキリかけて。どういう布陣で行くのか人を変えるのかわからないけど。とりあえず(来週の試合が終われば)代表(期間)でちょっと空くから。クールダウンできるから。全精力をぶつけると言うか。ほんとに極端な話、ここで死んでも良いくらいの気持ちで、俺はプレーしたいと思います。

 -悔しさを次の試合に持ち越し

 悔しさと言うか。前半は監督も言ってたけど、悪くはなかったと。ボールも動かせていたし、散らせていたし。悪くはなかったけど、失点してまた続いてっていう。若いチームのパターンですよね。そこで、1点くらいっていうふうになれない。次、またすぐ失点しちゃう。それはもったいないなと。後半の失点もそうだし。それは、もう言ってもしょうがないので。次、切り替えて、やります。ここでチームがバラバラにならないように声かけて頑張ります。