MF小林祐希(24)が所属するヘーレンフェインは、アウェーでヘラクレスに1-4と大敗した。

 開始6分に先制するも、3分後に同点とされると同27分までに3失点。同31分にDFサイントジャストが退場した。前半に4点を奪われた試合に小林は「ちょっと幼稚なゲームをしちゃったなと思いますね。なんか魂が抜けたようなチームというか。誰1人として魂が感じられる人がいないというか」と大敗したチームに苦言を呈した。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)

 小林の一問一答は以下の通り。

 -今日の結果は偶然だったのか、必然だったのか、事故だったのか。

 久々に先制点を取れたので。久々に先制点が取れて、1失点目までが早すぎて。うーん。なんでバタつくのか分からないですね。

 -(試合の)入りは悪くなかった。

 入りはPKがあって。でも、入りが良かったと言っても6分だからね。6分間良かったといっても、その後、25分くらいまでに3点取られているから。俺らがどれだけ前からプレッシャーをかけてもロングボールを蹴られてそこで(味方DFが)2人いるのに(相手にボールを)収められちゃったら、ちょっとキツい。

 戦い方を考えないとなっていうふうになっちゃうんで。キープされたら、セカンドボールとかじゃないからね。俺らの戻りが遅いとか、そういう問題ではなくなってくるんで。キープされちゃってるから。距離だってあるし。前に行ってロングボール蹴られて後ろに戻らないといけない。そこをファウルでもいいから止めるくらいの迫力というか、それを後ろは持たないといけないし。退場は自分がカードを持っているのが分かっていたら、多分行かないと思うし。ちょっと幼稚なゲームをしちゃったなと思いますね。

 でも、ここからは個人だと思ってブレずに(気持ちを)切らさずにプロとして最後まで戦うという、可能性がある限りやるっていうのは。頑張って走りましたけど。そういう姿勢だけでも見せれればいいなと思っていました。

 -今日は(相手の)29番そして9番が入れ替わり小林選手のところにチェックに来ていた。

 確実に俺を消して来てるから。けど、センターバックがどっちか空いているんですよ。そうなると。そいつらがもっと自信を持ってボールを運ぶっていうのをしないと。俺のマークも剥がれないし。俺が剥がしてどうにかっていうのは、したつもりだったけどまあ、数的不利になるのも早かったから。少しずつ変えていこうというのもできなかったし。

 まあ、でもこれもサッカーなので。受け入れられないけど。受け入れなきゃいけないので。ほんと、これはおのおのが自分と向き合う良いキッカケになればいいなと思ったので。なんか魂が抜けたようなチームというか。誰1人として魂が感じられる人がいないというか。

 -ゲーム開始前から?

 いやいや、自分たちの状態が悪くなったらそうなってくるんですよ。自分たち良い時は、よしよし行こう行こうって。で、自分たちというか自分の見栄えが悪かったり自分の出来が悪かったり自分のせいで失点したりした時にどんどんモジモジモジモジ、ナヨナヨナヨナヨ、プレーするようになってきて。見てて、なんか。

 -気合が入ってない?

 気合は入っているのかもしれないけど。最初は気合が入っているんですよ。始めは。自分の状態が悪くなってきた時に、それでもやろうという、それでも何とかしようとする感じがなくなるというか。戦意喪失ですか。もうお手上げみたいな。そういうのが、ちょっと俺はどうかなと思いますけどね。ルイスくらいじゃない。頑張って追い回して、それでも声出してやり続けようとしているのは。彼に引っ張られて俺もしっかり後ろからついて行こうというふうには思っていました。

 -サッカーは守備からちゃんとやらないといけない。後半は引いてコンパクトにやってた。

 後半は1人少ないから前から(プレスを)掛けても1枚1枚剥がされて、相手はかなり良い選手がそろっているんで。そういうのもあったし。引いてカウンターっていうのは割り切ってたんですけど。プレスがうまく掛かっているから、ロングボールを蹴られてるんですよ。つながれていないんですよ。そこを、後ろで跳ね返せるって前提でプレスを掛けているので。跳ね返せないんだったら、最初から引かないといけないし。それはこれから監督が決めることだと思うので。俺らがどうこう言うことじゃないなと。チームや選手を批判しているわけじゃなくて。点を取られても前を向いてやり続けようよっていうことだけ、言いたいです。

 -ハーフタイムは監督はどんな感じでした。その時点で1-4になっていたが。

 ヘラクレス自体、今日はシーズンでもベストゲームくらいの。フリーキックも全部入っちゃうし、打ったら入っちゃうみたいな。前半は。しょうがないではないけど、相手はベストゲームだっていう感じだったと思います。オランダ語だったので、よくわからなかったけど。そんなになんか、声を張り上げる感じではなかったんですよ。代わりに俺が切れちゃいました。下向いてんじゃねえよって。思いっきり物を蹴って。良かったのか良くなかったのかわからないけど。

 -残すところ6試合。

 俺たちの、良くなるんじゃないかなという糸口としては、(守備的MFの)スタイン(スハールス)帰ってきそうとか。次はホームゲームだし、ホームゲームは良いゲームをしているし。ホームで勝ってスタインが戻ってくるっていうのは、良いニュースかなと思います。

 -インターナショナルウイーク開けて、さあやろうという試合で、アレ、みたいなことになった。

 みんな疲れているんだろうけど。でも、それを言い訳にできないのが、強いチームだと思うので。どのチームもそうだしね。ヘラクレスは違うでしょ。そういうチームになったという自覚と言うか。疲れている時なりの、もっと頭使ってサッカーをやるとか。いっぱい動くんじゃなくて、少しずつみんなが動いてフォローし合うというのが。(ヘーレンフェインは)フォローし合うというのがなさすぎるので。自分、みたいな、全部。自分が楽なところでボールを受けたい、自分が守備で楽をしたい、でも自分が良いプレーがしたい、自分が決めたい。それが、チグハグになっちゃっているんじゃないかと思います。

 -エクセルシオール戦以来、相手はヘーレンフェインには中盤ではつながせないというやり方をやってきている。

 キープレーヤーを抑えれば、何もないっていう。

 -結果、お互い中盤を飛ばしたサッカーになっている。

 相手はロングボールに徹してたので。もうちょっと左のセンターバックでボールを持てるデカイやつ、アイツが中央にクサビを入れてくるかなと思ったけど、全部同サイドのロングボール。もう、パスコースがなかったら9番に蹴ってくるんで。それが弱点だと思われているんでしょうね。そしたら、もっと俺らがサポートしないといけないのか、監督がやり方を変えるのか。それは俺はわからないので。でも、2、3日後にまた試合なので。それはラッキーですね。1週間モヤモヤするより、すぐ試合をやってすぐ修正できるところは修正するっていうのは、良いことだと思います。