MF小林祐希が所属するヘーレンフェインはホームでスパルタに3-0で快勝した。

 前半を0-0で折り返したヘーレンフェインは後半11分にMFファンアメルスフォールトが右足で先制点を決め、同27分にはDFファンアケンがヘディングシュートで2点目を奪い、同36分にもFWグーチャンネジャドが左足で決めて突き放した。

 以下小林との一問一答

 -久しぶりに笑顔

 小林 良かった。俺個人としては全然良くなかったけど、勝ったので。サッカーって面白いなと思いました。

 -監督の指示で(後半)ボランチから左インサイドハーフにポジションを上げた

 小林 そうです。受けて、サイドチェンジしてほしいと言われていて。得点シーンも、俺が走ってたぶん裏が空いて、ポーンと入ったから。まあ、良かったかなと思います。1点目ね。

 -イエローカードは累積何枚目?

 小林 2枚目。最初の試合以来。あれも疲れていて足がもつれていたから。何やってんだってんだろうと思って、自分でも笑っちゃいました。でも、そんなのもしょうがない。シーズン通して60試合くらいやっているので。そう考えたら、ここまでよく持っているなと、自分を逆に褒めてあげたいです。

 -戦術的なポジション変更だった?

 小林 サム(ラルソン)がグイグイって中に入ってきた時に、ペレ(・ファン・アメルスフォールト)のポジショニングが気に食わなかったんだと思う。ペレも一緒に前に行っちゃって、後ろのスペースを空けて、そこから行かれるというのが、前半結構言われていたので、ペレは。俺はサムが出ていったら、後ろにステイしてほしいというのは言われた。ペレはより攻撃的な選手だから、出ていっちゃうのはしょうがない。そこを変えたことで落ち着いたというか。ほぼハーフコートゲームに近い感じになったので。俺個人がボールを触ることは少なかったけど。サイドで数的優位が出来て、それが勝ちにつながったかなと思います。俺の立ち位置が変わっただけで、相手も「あれ、変わったぞ」みたいな感じで、試合中に話していた。そんなので驚いちゃう相手で良かったなと思います。

 -サム(ラルソン)が前半良くなかった。彼をよみがえらせるのは小林選手なのか

 小林 近くにいた方が、あいつもね。あいつはパスする人を選んでいるから。(自分が)近くにいたらやりやすいんだと思います。逃げ場になってあげられれば。

 -サムとバイカーと小林選手のトライアングル

 小林 そこでボールを回せれば、サイドチェンジンもスムーズにいくと思う。でも、スタイン(・スハールス)がどこにいるかで結構変わるんですけどね。俺がスッと左前めに行った時に、後ろに入ってきてくれるのが、スタインだとね。でも、良かったんじゃないですか、勝ち点3取れたんだから。次も勝てば5位くらいまで上がる。上3つは抜けちゃっているけど、これだけダンゴのリーグというのは、リーグ全体のレベルがそこまで変わらないというか、そういうリーグはいいと思う。スペインみたいに2強とそれ以外が離れちゃうとかじゃなくて。どのチームとプレーしてもある程度自分たちのサッカーをしようとするっていうのは、面白いリーグだと思う。勉強になることがあります。

 -伏兵が活躍した試合でもあった

 小林 そうですね。とりあえず今日はただ喜んで良いですか。誰が点を取ったとかどうでもよくて。なんかひさびさにロッカー(室)の雰囲気も良いなと思ったし。

 -徐々に雰囲気が悪くなってきていたが、変わった?

 小林 1個の勝ち、1個のクリーンシートとか、そういうので全部変わると思う。こうなってくると、またポジション争いも面白くなってくる。残り5試合でどういうサッカーをするのか。新しく出た選手がセンターバックで活躍というかいい働きをした。かなり頑張って、「本当に18歳かよ」っていうくらいのプレーしていた。最後ちょっと軽率なヒールとか、最終ラインでヒールとかやっちゃ駄目だけど、それはこれから覚えていくことだと思う。いいプレーをしようというより、今日は目の前の敵に勝とうという。俺もそうだった。俺も絶対球際では負けないとか、当たりでは負けないとか、そっちをかなり意識してやった。そういう面がちょっとのズレで勝ちにつながったのかなとは思います。

 -スタイン・スハールスが戻ってきてチームが勝ったのは偶然? 必然?

 小林 俺は偶然だと思いますよ。久しぶりのゲームだったから、彼も判断が遅いところがあった。だけど、ミスしてもいいからって、自信を持ってなんでもやろうとするから、そういうのはいい感じで伝染していけばいいんじゃないですか。