日本代表DF長友佑都(30)が所属するインテル・ミラノは14日(日本時間15日)、クラブの公式ツイッターで、15日に行われる通算166回目のミラノダービー・インテル-ACミラン戦の収益金が42億ユーロで、セリエAの収益金記録を塗り替えたと発表した。

 インテル・ミラノの広報は、日刊スポーツの取材に「ACミラン戦のチケットは売り切れており、SKYボックス、プレミアム席も満席。明日、チケット売り場は閉まっている。ファンには混乱を避けるため、試合の最低1時間半前には、スタジアムに来るように言っている」と語った。

 日本代表FW本田圭佑(30)が所属するACミランは13日、ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ラックス社代表の中国人リー・ヨンホン氏に買収された。一方、インテル・ミラノも16年6月に、中国の家電量販大手で中国スーパーリーグの江蘇蘇寧のオーナーでもある、蘇寧雲商集団が買収された。世界的なダービーマッチを戦うセリエA名門同士が、ともに中国資本に買収されたという点でも注目が高まっている。

 ACミランのモンテッラ監督は「今後、新組織の幹部と会うと思う。ファンのためにも、過去の栄光あるミランに戻せるように今後のことを話し合うことになるだろう。私とスタッフは、今日までの長い間、売却交渉が行われた中でも、チームを試合と練習に集中させていくことに成功した。世界で多くの人が見るだろうが、ミランの新しいマネジメント陣に、ぜひサポートしてもらいたい」などとコメントしている。

 本田と長友は、ともにメンバー入りしており、試合は15日午後0時30分(日本時間同7時30分)にキックオフする。(波平千種、西村明美通信員)