18日の独紙ビルトがFW武藤嘉紀が所属するマインツについて、マルティン・シュミット監督が5連敗中だったチームをよみがえらせ、15日のヘルタ戦で貴重な勝利、シーズン終了まで監督を変えないというクラブの信頼に応えてみせたと、報じた。

 同紙によると、シュミット監督は「新しい信念が生まれたよ」とコメント。そのために、自身も含めていくつかのことを変えた。約1年前、最終節でヘルタと0-0で引き分け、欧州リーグ出場を確定させた。そんな大きな成功の後でもシュミットは「まずは報いられるだけのことをしなければならない」と、試合後にファンの前にでることを拒んだ。今回は違う。選手とともにファンの前に足を運び、ともに喜び合った。

 ハードに取り組み、50歳の誕生日にもシュミット監督は仕事を優先した。そして戦術の変更にも踏み切った。ロングボールからのカウンターをやめ、ボールを支配しながら押し込んでいくオフェンシブサッカーにテコ入れした。ヘルタ戦ではシュート数17本-6本と圧倒した。

 幸運も戻ってきた。今回はラッツァのシュートが相手に当たってゴールに入る幸運。シュミット監督は「試合の幸運が少し戻ってきたと感じた」と話した。ダブルボランチがようやく機能。ヘルタ戦ではラッツァとファビアン・フライの2人が中盤でパーフェクトに機能し、勝利に導いた。

 残り5試合、シュミット監督は「残り5試合で2つは勝たなければならない」と話す。次の対戦相手はバイエルン・ミュンヘンだが、「チャンスなくBミュンヘンと戦うわけではない。信念はすべてを本当にする」と力強く語っていたという。