ドイツ捜査当局は21日、ドルトムントのMF香川ら選手が乗ったバス付近で11日に起きた爆発事件の容疑で、ロシアとドイツの二重国籍のセルゲイ・W容疑者(28)をドイツ南西部で拘束したと発表した。犯行は金銭目当てで、ドルトムントの株価を下落させて利益を得ようとしたため襲撃したとのこと。テロとの関わりはないという。

 同容疑者は11日に選手らが宿泊していたホテルに滞在。事件現場を一望できる部屋から事前に仕掛けた爆発物を遠隔操作で起動した疑いが持たれている。もともと電子工学に通じており、爆弾を自作できる知識があったという。19日にフランスで行われた試合も、同クラブと同じホテルを予約しており、再び爆発を計画していたことも判明した。

 警察は現在、2人のロシア人共犯者を追っている。