MF小林祐希が所属するヘーレンフェインは、ホームでウィレム2を1-0で下した。

 前半40分、左サイドをFWラーションがドリブル突破し、相手GKとの1対1も冷静に決め、これが決勝点となった。

 小林は左インサイドハーフで先発。積極的に相手バイタルエリアに進入し、前半だけで3本のシュートを放った。また左の位置から右に流れていくプレーも試み続け攻撃をリードしたが、後半は動きが乏しくボールに触る回数も減り、後半41分に退いた。

 ヘーレンフェインは勝ち点を43と伸ばして暫定8位。カップ戦の関係と前節まで7位のトゥエンテが来季欧州カップ戦に出場できないことから、今季は9位までが進出できるプレーオフへ1歩近づいた。

 小林は「今日は良くなかったけれど戦ったという感想ですかね(苦笑)。良くなくても勝つというのが大事だと思います」と試合を振り返り、「出来るだけ高い順位で(プレーオフに)行きたい。フィテッセ、AZ、トゥエンテあたりがコケて、うちが3連勝すれば1個でも順位が上になる。リーグで最後に何位で終わったかということにも、こだわってやりたい」と気合を入れた。

 途中交代したことについては「前半みたいに元気があって、ボールを良い角度で、良いタイミングで受けに来る選手が多いと、俺の良さが引き立つんですよ。だけどみんな、疲れてきてボールから逃げ出すと俺の良さが引き出されないというか。『なんだよ、いねえのかよ』というのが増えちゃう。後半は相手がボコボコ蹴ってきたというのもあるけれど。まあ、途中で代えられたのは悔しいですね。最後までやりたかったというのが本音です」と悔しがった。

 シュートを3本放ったが「今日は全てのプレーをシュートで終わりたかった。前半は、俺だけに限らず全員チームとして、それが出来た。(シュートで終われば)相手がゴールキックをセットした状態で守備を出来るから、相手がボールを蹴ってきても、ちゃんと自分たちが陣形を作れているので、そんなに怖いシーンも無かったと思います」と話した。

 休みなく1年半をこなしていることについては「もし自分がビッグクラブにいったらこのぐらいの試合数を1年でこなしますんで。もうワンステージ上がれば、俺の良さがもっと引き出されるんで、そういうクラブで戦いたい。そのためには、ここで何かを残さないといけないから、今日の前半の1本めみたいな(ブレ球の)シュート。ああいうのしか、わかんないと思うんでね。細かいところは玄人しかわからない。でも、玄人にわかってもらって、使ってもらえるというのは大事なとこなんで、それにプラスして30メートル離れていてもシュートをドカンと撃つとか、それが枠に入れば魅せていけると思うんで、うまく魅せていけたらなと思います」と将来を見据えた。