クラシコに勝利したバルセロナのルイス・エンリケ監督は試合後の会見で満足そうにこう振り返った。

 「彼らのスタイルのサッカーで勝った」

 2-2で迎えた後半47分、メッシの通算500得点となる値千金の決勝点で宿敵を倒した。この日のバルセロナは強かった。だが「1対0で勝つよりも3対4で負けた方がいい」とクライフが掲げた攻撃サッカーの哲学を見せたのは、数的不利の中、最後まで勝利を目指したライバルのレアル・マドリードだった。

 ルイス・エンリケのチームは守備では5人が一つのラインを作る堅実なサッカーを見せ、相手のスピードあるサイドアタックを封じ、メッシという絶対的エースの爆発力を利用して勝利を手にした。(山本孔一通信員)