シュツットガルトFW浅野拓磨(22)が4試合連続で先発出場し、首位に立つチームの3連勝に貢献した。左サイドの攻撃的MFの位置に入ると、前半は動きに切れが見られ、何度もドリブルで左サイドを切り崩した。

 前半17分には左サイドから力強いドリブルで突破しチャンスメーク。MFテローデ、MFマクシムとつなぎ、最後はMFブレカロがフリーでシュートもGKのファインセーブに遭った。同19分、浅野のパスを中央で受けたブレカロが右足ミドルシュート。わずかに右外へ。さらに同20分にもドリブル突破からやわらかいクロスを送った。同39分にはドリブル勝負から左足シュートを放ったが、わずかに枠外へ。45分、敵に囲まれながら中盤でボールをキープすると、観客から拍手が起きた。

 浅野は無得点のまま後半18分に途中交代となった。チームは前半29分にFKからマクシムが先制点を挙げると、4分後にFWテローデが加点。1点を返された後の後半23分には、浅野に代わって入ったMFギンチェクが貴重な3点目を挙げた。シュツットガルトは勝ち点を60に伸ばし、2位のブラウンシュバイク、3位ハノーバーとの勝ち点差3をキープし、首位を守った。

 試合後、浅野との一問一答は次の通り。(中野吉之伴通信員)

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 -大事な勝利

 「そうですね。今日は勝てば大きいというのはわかっていたので、まずは勝ててよかったなと思います」

 -交代は少し早かった?

 「そうですね、でも後半入って急激に僕も質が落ちたなと感じてたんで(苦笑)。まあ、監督の判断は仕方ないですけど、もうちょっとやりたかったなとは思います」

 -理由とかは?

 「いや、ミスが単純にあの時間は多かったなと自分も思いましたし。だから、もっと取り返すぐらいの、もっとやりたかったなと思いますけど」

 -前半はすごいい感じだった

 「そうですね、ボール持った時も落ち着けてたかなと思いますね。前半はある程度自分の間合いというか、ボールも自分の思い通りに動かせたかなと思いますけど。後半なかなかボールが足につかなかった場面が多かったですし、コントロールが足につかなかったとか、あのスリッピーな状況の中でおもうところに置けなかったとか増えましたけど、前半はある程度できたかなと思います」