インテルミラノのDF長友佑都(30)が2日、自身のツイッターでここ数日の“バッシング”について心境をつづった。

 「イタリアでは、良ければ神様かのように賞賛され、悪ければ犯罪者かのように批判、罵倒される。そこに人としてのモラル、リスペクトはない。限られた人しか経験できないこの厳しい環境で、仕事ができることに誇りを感じる。ここにきて7年。全てが自分の大きな財産となって未来へ繋がる」

 長友は4月30日のホームのナポリ戦にフル出場。前半43分に自身のクリアミスが相手のMFカジェホンにパスを出すような形となり、そのカジェホンにゴールを許し、チームは0-1で敗れていた。

 このツイートに反応したのが、伊ガッゼッタ・デロ・スポルトの電子版だった。長友の日本語のツイートとそのイタリア語訳を掲載し、「威厳のある、しかし明確で、曖昧さのない、つらさも詰まっているが、プライドある回答だ。日本語でのツイートだが、短い時間にインテルファンの間にもウイルスの様に広まっている」と伝えた。

 長友に対して、試合から一夜明けた5月1日のガッゼッタ・デロ・スポルトやコリエレ・デロ・スポルトなど伊紙は軒並みチーム最低の4の評価で、辛口の寸評を掲載した。ガッゼッタ紙は「太った独身男対既婚者の公園でのミニゲームのような軽いプレー」とし、コリエレ紙も「カジェホンにプレゼントを包装したのは彼だった。カジェホンはそのプレゼントを開けるだけで良かった。このレベルのミスは受け入れられない。しかもこの試合での唯一のミスではなかった」と手厳しかった。

 それでも「限られた人しか経験できない」セリエAで7シーズン目を戦っている長友は「この厳しい環境で、仕事ができることに誇りを感じる」と記し、ツイートは全てを受け入れている様子が伝わっていた。