欧州サッカー連盟(UEFA)は、PKを蹴る順番を変更する案がある。3日付の英紙インディペンデント電子版が報じた。

 現在のPK戦は、先行と後攻に交互に蹴っていたが、新しい案では先行のAチームが最初のPKを蹴った場合、後攻のBチームが2番目と3番目が蹴るという方法。そして4番目と5番目は、ふたたびAチームが蹴る。最初キッカー以外は、同じチームが2人連続で蹴るという方式になる。

 国際サッカー評議会(IFAB)によって考案された「ABBA」システムは、テニスのタイブレークでサーブ権が変わる際に用いられているルールと同じ。調査によると、現行のシステムの場合、先にPKを蹴るチームの勝率が60%と、不公平な数字がはじき出されているという。「敵同士の2人がPKを蹴る場合、2番目のキッカーに大きなプレッシャーがかかるという仮説がある。もし最初のキッカーが成功し、相手チームのキッカーが失敗した場合、後者のチームに敗戦という文字がよぎってくる。特に4番目とその以降の選手にだ」と見解を示した。

 UEFAは、3日からクロアチアで開催されている17歳以下で行われるU-17欧州選手権で、新しいPK戦システムを試験的に運用していることを認めた。