-自滅の内容。チームにとっても小林選手にとっても、もったいない試合だった

 「10人になるとよくある展開。引かれて、為す術なし…みたいな。ずっと攻めてたけれど、なかなかネットを揺らせなくて、カウンターという展開でした」

 -前半を振り返って下さい。ドイス(ダブル)ボランチだったと思いますが、小林選手はパスを出したら前に走り、パスの方向も縦への意識が強く、「8番(コネクティングMF)」としてプレーしたのでは?

 「前に前にと思ってたんだけれど、途中から“6番(セントラルMF)”と言われて、ポジションが1個後ろになっちゃったんですけれど、それでも前にパスして自分が出ていく(プレーを続けた)。レザ(グーチャネジハド)が決めていればアシストも付いていた。そういう運みたいなものも手繰り寄せられるようになってくれば、いいかなと思います」

 -前半だけで通したパスが32本。通せなかったパスは5本。そのうち明らかなパスミスは1本だけだった

 「前半だけで50タッチ。トータル10タッチしてたんだったら、良いんだけれど、相手が10人になってたし、真ん中にしたらそれぐらい触れるかなと思います。今日は決定的なパスを何本か狙って、前にロングボールを入れた。周りに何を言われても関係ないと思って、今日はとりあえずやりました。自分のやりたいことを今日はちょっと出してみました」

 -「自分のやりたいこと」とはリスクを負ったプレーですか?

 「ドリブルで仕掛けてスルーパスとか、前向いて動きだしている人がいたら長いボールでも出すとか、ワンタッチのフリックも今日は多めに出来た。自分としては悪くなかったと思います」

 -もう一つ、「自分のやりたいことをやった」という意味では、直接FKも今日は蹴った

 「あれも“蹴らしてよ”って。枠に行ったしね。人工芝だったから、あんまり伸びなかったので、天然芝だったら入ったかもしれない」