エイバルMF乾貴士(28)がバルセロナから日本人初ゴールを奪った。前半7分と後半16分に左足で歴史的2発。2-4で逆転負けしたものの、メガクラブ相手にスペインでの日本人通算ゴール数を最多6得点に更新した。

 乾との一問一答は次の通り。

    ◇    ◇

 -敗れはしたが、バルセロナ相手の2点はすごかった

 「そうですね。すごくうれしいし、名誉なこと。だけど、やっぱり最後は差を見せつけられた。メッシが決めた4点目なんて、すごいとしか言いようがない」

 -1点目を振り返って

 「相手の中央が完全に枚数足りてなかったし、自分自身がフリーだったのでボールが来たらいいなと思っていた。バウンド的に難しかったけど、とりあえずしっかり合わそうというので、スネあたりで。たまたまです。あれはラッキーです(笑い)」

 -映像を見ても分かりづらかった。明かさなければ良かったのでは

 「完全にスネ当たり。自分の感覚的にはスネやなと。いいっすよ。言わないと嫌なんで。まぐれはまぐれなんで(笑い)」

 -2点目は味方の落としを待っていた

 「いい感じの浮き球が来たので、思いっきり打ってみようと思っていた。でも、コースは狙ってないので。思い切って打ってみようと思って打っただけなので。ラッキーと言えばラッキーだけど、しっかりとインパクトできて入ったので良かったですね。チームメートは「すげえな」と言ってくれました」

 -通算6点目。スペインリーグで日本人最多になった

 「もちろん、うれしいですけど。でも(マジョルカの大久保)嘉人さんは1年半で5点。自分よりペースが速いです。僕は遅いと思うので、もうちょっと、いいペースで点を取っていきたいので。まあでも、こういう記録はね、今後も日本人も来て、どんどん塗り替えられるものだと思うので。ちょっとでも伸ばしておきたいと思います」

 -この1年を振り返ると

 「最後に2点取れたのは良かったし、いい形で終われたのはうれしいです。けれど、やっぱり負けてしまうと(喜びが)半減してしまうので悔しいですし、ゴール以外で何かしたかというと、たいして何もできてないので。差を見せつけられた思いの方が強いので。悔しい思いの方が。でも、いいシーズンではありましたし、先発出場も去年に比べて増えたので。そこは自分にとって、うれしいこと。使ってくれたことに対しては、もう感謝しかないですね。その中で結果を出せなかったのは悔しいですし、来年はそこの部分も向上させたいと思います」