マンチェスターで起こった自爆テロ事件の被害者の中に、クリスタルパレスの監督を退任したばかりのサム・アラダイス氏の友人が含まれていたと、25日の英紙サンが報じた。

 ジェーン・トゥイドルテイラーさん(51)は子供たちとコンサートに訪れていたが、子供たちはコンサートの後に友人が迎えに行っており、被害から逃れた。ジェーンさんの元夫マーク・テイラーはアラダイス監督の下、ブラックプールでプレーしていたほか、ボルトンとニューカッスル時代には、裏方のスタッフとして働いていた。不在だったアラダイス監督の代わりにリン夫人が取材に応じ、「涙が止まらないの。一日中泣いているのよ。サムが今朝マークと話をしたの。2人とも言葉が出ない状態だった。本当に恐ろしいことよ。震えが止まらない。彼らのことはよく知っているの。本当に悪質。彼らは、人生で一番良いときを過ごしていたのよ。そしてただの悪事によってそれが終わらされた」とコメントした。

 今回の事件とアラダイス氏の退任の件が関わっているのかと聞かれた同夫人は「申し訳ないけど、そのことに関していは話したくないの」と答えた。ジェーンさんは、3人の子供たちからクリスマスプレゼントとしてもらったベルリン旅行へ行くのをとても楽しみにしていたという。