日本代表MF香川真司(28)所属のドルトムントは30日、トーマス・トゥヘル監督(43)が退任すると発表した。

 ドルトムントの公式フェイスブックは「ドルトムントとトゥヘルは、別々の道を歩みます。トゥヘルとコーチ陣に感謝しているが、長い期間のプロセスを経て、意見の相違があった」などと声明を発表した。

 トゥヘル監督も同日、開設したツイッターで「(監督に就任した)15年からの2シーズンはエキサイティングで美しい、波乱に富んだ年だった。感謝しています。出て行くことは残念です。ファン、チーム、スタッフ、すべての私たちを支えてきた人、ありがとうございます。」などとツイートした、

 トゥヘル監督は27日のドイツ杯決勝・フランクフルト戦に勝ち、ドルトムントを12年以来5季ぶり4度目の優勝に導いた。試合後「監督として残るチャンスがあるとみている。3年契約を結んでいるし、それを全うしたい」、「多くを期待しているわけではないが残りたいし、契約を全うしたい。そのために全力を尽くすつもりだ」などと、来季もドルトムントで指揮を執りたい意向を明かしていた。

 その発言の裏で、代表取締役ハンスヨアヒム・バッツケ氏との確執も伝えられていた。ドイツ紙ビルトの電子版は30日、トゥヘル監督とクラブ幹部がミーティングを行い、その中、たった21分間で同監督の退任が決まったと報じ、事実上の解任であるとの見方を示した。

 後任監督の候補として、ビルト紙電子版は、フランス1部ニースを指揮するルシアン・ファブレ監督とFW大迫勇也が所属するケルンのペーター・シュテーガー監督の名を挙げている。