スペイン2部テネリフェを契約満了により退団し、今季から1部に昇格するヘタフェに加入したMF柴崎岳(25)は21日、入団記者会見で背番号「10」を背負うことが発表された。

 「リーガ・エスパニョーラ(スペイン1部リーグ)をずっと見てきた。ヘタフェでプレーできることをうれしく思っています」。憧れの舞台に10番でプレーすることが決まった柴崎は「世界一のリーグだし、ビッグクラブがたくさんある。彼らと対戦できることを楽しみにしている」と話し、「ここで全力を尽くしていきたいし、日本のファンにヘタフェのスタジアムに来てほしい」と意気込みを語った。

 1月に鹿島からテネリフェに移籍した当初は、環境に適応するのに苦労したが、チームメートに支えられてシーズン終盤には中心選手として活躍。1部昇格プレーオフ決勝まで導いた。苦労した古巣に対しても「テネリフェにも感謝している。いつでも自分の心の中にある」と感謝の言葉を述べた。

 2部リーグで確かな実力を示し、1部リーグのクラブから、21年6月までの長期契約を勝ち取った。「個人的には攻撃面でチームの力になれると思っている」と自信を口にした。クラブW杯でRマドリードから2得点を挙げて世界を驚かせた柴崎が、ついに世界最高峰の舞台でプレーする。