ユベントスからACミランに移籍したイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ(30)が22日未明、自身のフェイスブックを更新し「今日から正式にミランの一員だ」と決意をつづり、背番号19のユニホームを手にして満面の笑みを浮かべる写真をアップした。

 実は背番号19を着けるにあたり、クラブ内で問題が勃発し、欧州各国のメディアも大きく報じていた。ボヌッチは09年のバーリ時代から背番号19を背負い、代表でも着けている。19は妻の誕生日であるとともに、数秘術において自身の名前を意味する数字でもあり、「私生活においても、プロのキャリアにおいても、難しい時の中、よりどころにしてきた」特別なものだという。

 ただ背番号19は今季、先にアタランタから新加入したコートジボワール代表MFフランク・ケシエ(20)が着けることが決まっていた。ケシエにとっても、背番号19は自身の誕生日、父が亡くなった日、そしてイタリアに初めてやってきた日と同じで、思い入れが強かったという。

 ACミランは、ボヌッチの加入を発表する2日前の18日に中国で行われた、ドルトムントとの親善試合の際、ケシエのロッカールームに背番号19に代わり14のユニホームを用意した。その対応にケシエが不快感を示し、ミラベッリスポーツディレクターに直談判した揚げ句、背番号19のユニホームでプレーし、ボヌッチには譲らない姿勢を明確に示していた。

 ボヌッチは中国に到着後、すぐにケシエと会い、話し合い、背番号19を譲ってもらったことを明かした。イタリアのメディアセットなどの取材に「僕が背番号19を着ける。ケシエと、すぐに話をしたんだ。丁寧に、ソフトに…ね。彼はセンシティブで賢いヤツだよ。彼に感謝の言葉を言いたい。彼とともに、何年にも渡って勝利を勝ち取っていきたいと思う」と背番号問題の解決を強調した。

 一方、ケシエはクラブに対し、背番号79をリクエストして認められたという。1と7は形が似た数字であり、ルックスにこだわった可能性がある。