メキシコ代表MFジョナタン・ドスサントス(27)が27日(日本時間28日)、スペイン1部ビリャレアルから1歳年上の兄ジオバニが在籍する米MLSのロサンゼルス・ギャラクシーに移籍した。クラブの公式サイトが発表した。

 ドスサントスは「ギャラクシーに新加入しました。偉大なチームの一部になることが出来て、本当に幸せだし、自分の全てを注ぎます。全てのタイトルを勝ち取りたい。その思いをピッチの上で見せます。サポーターの皆さん、応援してください。近々、お会いできることを楽しみにしています」と入団の思いを語った。この日は会見後、練習に参加する予定。

 ドスサントスは、兄ジオバニとともにバルセロナの下部組織に所属し、07年にトップチームに昇格した兄に続き、12年にトップチームに昇格。兄は08年にプレミアリーグのトットナムに移籍後、各国を転々としたが、自身は14年までバルセロナに在籍した。その後、兄が13年にビリャレアルに移籍すると、翌14年に後を追うように同クラブに移籍。ビリャレアルでは、3シーズンでリーグ戦84試合に出場し4ゴールとレギュラーとして活躍。その間、兄は15年にギャラクシーに移籍したため、ともにプレーしたのは1シーズンだけだった。

 今夏、ロシアで開催されたコンフェデレーションズ杯には、兄とともにメキシコ代表の一員として出場し4強に進出した。そして大会終了後、再び兄の後を追うようにギャラクシーに移籍した。

 MLSには年俸の上限額を制限するサラリーキャップ制が導入されているが、ギャラクシーはドスサントスが、その枠を超えた年俸を受け取る特別指定選手として獲得したと発表した。特別指定選手は、2007年に元イングランド代表MFデービッド・ベッカム氏がレアル・マドリードから同クラブに移籍する際に出来た、スター選手選手獲得のための制度で「ベッカム・ルール」と呼ばれ、兄ジオバニも特別指定選手として入団している。