ローマは27日(日本時間28日)、ベルギー代表MFラジャ・ナインゴラン(29)がクラブとの契約を2021年まで延長したと発表した。

 ナインゴランは会見を開き「いつも望んできたことを実現できて、本当に幸せだ。昨年から話はしてきたが、今回の延長合意で、互いに先に向かって進んでいくことが出来るのは、特別なことだ」と喜びを口にした。

 ローマはUEFAから15年に、収支のバランスを取ることを求めたフィナンシャルフェアプレー制度に違反していると指摘され、監視対象となっている。そのため、今夏はエジプト代表FWモハメド・サラーをリバプールに、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーをチェルシーと、主力を相次いで放出していた。

 ナインゴランは昨季、リーグ戦36試合に出場して11ゴールを決めるなど、組み立てからフィニッシュまでに絡むローマ攻撃陣の大黒柱として活躍。プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが獲得オファーを出し、昨季ローマの監督を務めたルチアーノ・スパレッティ監督が就任した同じセリエAのインテル・ミラノも獲得に意欲を見せていると報じられるなど、今夏の移籍市場の目玉と目されていた。

 ナインゴランは「ローマは近年、チームを強化してきた。タイトル獲得に、自信を持って臨まなければいけない。ディフランチェスコ新監督は、明確なアイデアを持っていて、選手も彼の望むことを学ぶ意欲にあふれ、準備も出来ている。新たな取り組みに臨むのは簡単じゃないけれど、3、4年前にも、同じことは経験している。だから、また適応してみせる」と決意を語った。